川上ダム建設事業の進捗状況のお知らせ
[2021年1月25日]
ID:6815
ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます
伊賀市内の上野地域は、木津川、服部川、柘植川の3つの河川が合流した直下流に岩倉峡があり、この狭窄部のためたびたび洪水が発生しました。
鍵屋の辻にある浸水の記録では昭和28年9月の台風13号ではこの地点で2.52mまで水が達したとされています。それ以降も昭和34年9月の伊勢湾台風、昭和36年10月の前線豪雨など、この地点では2mを超える洪水が起こったことが記されています。
これらの災害を受けて、当時上野市は岩倉峡の開削を求めましたが、下流の河川整備ができていないため下流で大災害が起こりかねず、国は代替として「上野遊水地」、「河道掘削」と「川上ダム」により、上野地域の治水を行う案を取りまとめました。当時の三重県知事もやむなく承諾し、川上ダムは「上野地区治水計画」に盛り込まれ、整備することになりました。
川上ダムの役割は次のとおりです。
(1)治水
計画高水流量毎秒850立方メートルのうち毎秒780立方メートルの洪水調節を行います。
(2)新規利水
伊賀市の水道用水として最大毎秒0.358立方メートルの取水を可能にします。
(3)流水の正常な機能維持
前深瀬川及び木津川の既得用水の補給等流水の正常な機能の維持と増進を図ります。
また、既設ダム(高山ダム、青蓮寺ダム、布目ダム及び比奈知ダム)の堆砂除去のための代替補給を行います。
川上ダムは平成30年9月に起工式を行い、ダム本体工事に本格着工しました。
令和元年9月20日にダム本体(堤体)のコンクリート初打設が始まって以降、順調に工事が進められ、令和2年12月10日には、堤体コンクリートの総打設料が40万立方メートル(全体の88パーセント)を達成し、ダムの完成が近づいています。
現在の整備状況は、川上ダムホームページ(別ウインドウで開く)の「川上ダムLIVEカメラ」でご覧いただけます。また、現場展望所「WELCOME川上ダム観眺台(みてチョーだい)」から、ダムの建設工事を直接ご覧いただくことができます。開放時間は、年末年始を除き午前8時30分から午後7時、日曜と祝日は午前8時30分から午後4時30分で、自由に入場し見学ができます。今しか見ることができない歴史的事業の瞬間を、是非この機会にご覧ください。
ライブカメラ画面への行き方
令和2年10月24日(土)から令和3年3月末までの期間限定で、2つのイベントを開催しています。
「川の記憶」モニュメント・・・貯水池となった後にはわからなくなる前深瀬川と川上川の姿を、川上ダムで掘削した石を並べて、モニュメントとして未来へ残すイベントです。
メモリアルストーンイベント・・・ダムのコンクリートに使用する石に夢を書き、地元の神社でお祓いを受けたあとダムに埋設して「夢」をダムの一部にするイベントです。埋設されたメモリアルストーンの位置が特定できるという、全国でも初めての仕掛けもあります。
詳しくは川上ダムのホームページ(別ウインドウで開く)をご覧ください。
Copyright (C) Iga city All Rights Reserved.