「伊賀市文化財保存活用地域計画」について

　令和3年度から作成を進めていました「伊賀市文化財保存活用地域計画」が令和5年7月21日に国の文化審議会文化財分科会の答申を経て、文化庁長官の認定を受けました。三重県内では、明和町に続いて2番目の認定となります。

文化財保存活用地域計画とは
　文化財保存活用地域計画は、各市町村において文化財の保存・活用に関する目標や取組みの具体的な内容を記載したアクション・プランです。計画に従って行政や住民、関係機関などが協力して取組みを進めることで、地域社会総がかりによる総合的・一体的な文化財の保存・活用が可能になります。

認定までの経緯
　平成31年4月に改正・施行された文化財保護法により、各市町村が文化財の保存と活用に関する総合的な計画である「文化財保存活用地域計画」を作成し、文化庁の認定を受けることができるようになりました。
 　伊賀市では、令和3年度から「伊賀市文化財保存活用地域計画」の作成を開始し、伊賀市文化財保存活用地域計画協議会や庁内検討会を設置し協議を重ね、市民アンケートの実施や、有識者による審議を経て、令和4年度末に計画が完成しました。完成した計画の認定を文化庁に申請し、令和5年7月21日付で認定を受けました。

伊賀市文化財保存活用地域計画の概要
　本計画では、市内の指定文化財及び未指定文化財の総合的な保存・活用等を図るため、市内の文化財の概要及び調査状況を把握し、豊かな自然と重厚な歴史、多種多様な文化財が数多く残されている彩りある伊賀の歴史文化の特徴（伊賀らしさ）を、3つの観点にまとめました。これらの歴史文化を守り後世へ伝えていくため、基本理念を「歴史文化の彩りを誇れるまち」と定めました。

　この基本理念を実現するため、文化財の保存・活用の現状を把握するための市民アンケートを実施し、その結果等を踏まえて課題を整理し、文化財の保存・活用に関する調査研究、保存管理、普及啓発、活用の4つの基本方針を地域総がかりで総合的かつ計画的に推進するため、30項目の取り組みをまとめました。

【問い合わせ】

文化財課　電話：22－9678　ファックス：22－9667　Eメール：bunkazai@city.iga.lg.jp