『伊賀市史』のご案内

古琵琶湖の成り立ちに始まり、伊賀の古墳文化、東大寺との関わりや源平の争乱について触れた古代史。戦国時代に活躍した伊賀衆や伊賀惣国一揆と天正伊賀の乱、豊臣政権下の筒井氏による治世を叙述しました。

城代藤堂采女家を中心とした武家社会の状況を描いています。また、忍者と呼ばれる伊賀者の実像、藤堂藩の無足人にも触れ、藩政下の村や城下町における人々の生活、幕末の安政伊賀地震についても叙述しました。　　　　　　　　　　　　　

市制・町村制の成立や学校教育のはじまり、鉄道の開業、大正デモクラシーと呼ばれる政党政治、戦争による混乱とその後の高度経済成長など、伊賀で起こった出来事を日本史の流れに沿って見つめました。

神話の時代から藤堂高虎の伊賀入国までの史料を収めました。市内に伝わる古文書や木簡・棟札、『古事記』や『日本書紀』、東大寺の古文書など、当時の伊賀を知る上で欠かせない史料を収録しました。

藤堂采女家の成立、大坂の陣や戊辰戦争、伊賀者や無足人の史料を掲載しました。また、庄屋や五人組など町や村の制度を示す史料をはじめ、祭礼や教育・文芸、交通や商工業に関する史料を収載しました。

鉄道の整備、学校教育の発達がみられた明治期。大正デモクラシーの風が吹き込んだ大正期。戦争の中でたくましく生きる人々、戦後復興によって大きく変化した昭和期の様子について当時の新聞記事などを収載しました。

古代から平成27年までの市域に関する事柄を年表にまとめ、『伊賀市史』通史編に記載された約8,000語を索引として収録しました。また、別冊として『広報いが市』に掲載した「市史編さんだより」が付いています。