伊賀市人権保育基本方針
- [公開日:2025年3月26日]
- [更新日:2025年3月26日]
- ID:12946
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あしあと
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2004(平成16)年11月に制定した「伊賀市における部落差別をはじめとするあらゆる差別の撤廃に関する条例」に基づき、こどもを権利の主体として尊重し、人権尊重の社会の実現を担うこどもを育てるために、2007(平成19)年2月に市内の公立・私立の保育所(園)の職員・保護者で構成する伊賀市解放保育研究会が発足、2012(平成24)年6月に伊賀市解放保育基本方針を策定しました。
市では、共に認め合い、共に生き、共に育ち合い、こどもの生きる力を培い、こどもの持つ可能性を最大限に発揮できることをめざし、伊賀市解放保育研究会とともに解放保育を進めてきました。
一方、社会では、こどもを取り巻く人々の価値観や社会構造等の多様化が進み、家族の小規模化、地域とのつながりの希薄化等により、子育ての機能低下や孤立が見られます。保護者は不安感や負担感から追い詰められた結果、こどもの人権が守られない事態が生じるなど、大きな社会問題となっており、こどもの人権を尊重することを基本に据えた保育実践が必要不可欠なものとなっています。こうしたなか、2023(令和5)年4月に「こども基本法」が施行され、第3条の基本理念を基に「こどもの権利条約」を基礎として、次世代の社会を担うすべてのこどもが、生涯にわたる人格形成の基礎を築き、自立した個人として健やかに成長することができ、こどもの心身の状況、置かれている環境等に関らずその権利の擁護が図られ、将来にわたって幸福な生活を送ることができる社会の実現をめざして、こども施策を総合的に推進することとされました。
これを受けて、伊賀市ではこれまで大切にしてきた解放保育を、幼児教育を取り巻く新たな動向や知見を保育実践に反映・発展させていくために「人権保育基本方針」を策定することとします。差別の現実から深く学ぶことを再認識するとともに、これまで取り組んできた歴史や経緯を継承しながら、すべての保育所(園)において、人権保育の創造に向けた、更なる実践の推進と深化を図ります。
すべての保育所(園)では、人権保育を推進し、保育者・保護者が人権(権利や自由)を尊重する子育ちに連携して取り組むととともに、こどもたちが対等な人間関係を築き、互いを大切にし合う仲間づくりの実現をめざして、日々の実践を積み重ねていきます。
伊賀市の保育がめざしてきた「生きる喜びをわかちあい、心身ともに健やかにのびるこども」を柱に「ひとを認め、ひとを思い、ひとの痛みがわかる子」を人権保育の基本理念に据え、子育ちに関わる多くの悩みや課題を抱えてきた保護者やこどもの権利が守られていない現実に学び、一人ひとりの人権が大切にされ、こどもの「生きる力」を育み、人権尊重を基盤にした、保育実践を展開します。
以下のめざすこども像の実現に向けて、すべての保育所(園)で取組を進めます。
すべての保育所(園)職員が、あらゆる差別の現実を認識し、自らの課題として深く学ぶ姿勢を養い、差別を見抜き、許さず、なくしていく感性と実践力を培う研修を行います。
こどもの育ちを保障するためには、そのこどもの背景を知ることが必要不可欠です。とりわけ、こどもの人権意識は、まわりの大人の姿勢や考え方に大きく影響されます。保育所(園)と家庭がともに「どんなこどもに育てていくか」共通の認識をもって保育を進めていきます。
こどもを取り巻くすべての大人が豊かな人権感覚を持ち、信頼し合える人間関係づくりに努め、地域ぐるみの子育てを進めていきます。
保育所(園)は、保育目標に対する評価を行い、人権保育の取組が充実・発展できるよう進めていきます。
市は、人権保育を進めるため、保育所(園)と連携を密にし、共通の認識のもと、総合的な人権保育の推進が図れるよう支援します。
2024年11月
伊賀市人権保育基本方針
伊賀市役所健康福祉部保育幼稚園課
電話: 0595-22-9655
ファックス: 0595-22-9646
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