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あしあと

    2026(令和8)年度

    • [公開日:2026年5月11日]
    • [更新日:2026年5月11日]
    • ID:13928

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    令和8年5月11日市長コメント 三重県の職員採用における国籍要件復活の見送りについての市長コメント

    三重県人事委員会が令和8年度採用試験において「国籍条項の撤廃」を維持したことは、法の下の平等と地方自治の本旨に則った、妥当な判断であると受け止めています。

    一方で、知事による唐突な「国籍条項復活の検討」表明は、多文化共生の地域づくりに長年尽力してきた方々をはじめ大きな困惑と失望を招きました。これは国籍条項を撤廃し、広く人材を求める他自治体の公務員採用に対しても「負のメッセージ」を与える結果となり、その影響の重大さを真摯に受け止めていただくことを切に願います。

    地方自治の根幹は、地域で共に暮らす住民が主体となって街を創ることにあります。外国籍住民もまた、地域で共に暮らす住民であり、納税者であり、地域コミュニティの欠かせない大切な一員です。さらに、多様な視点を公務に活かすことは、行政サービスの充実のために意義のある取組です。

    今、行政に求められるのは新たな分断を煽ることではなく、多様性を力に変える「包摂性」です。伊賀市は、意欲ある個人を国籍という壁で一律に排除するのではなく、誰もが自分らしくいきいきと活躍できる共生社会の実現に向け、全力を尽くします。

    令和8年4月21日市長コメント 市営住宅の不適正な管理運営と今後の対応について

    この度、市営住宅の運営において、長年にわたり法令を逸脱した不適正な実態があることが判明いたしました。本来、条例に基づいて徴収すべき駐車料金を不適正に扱っていたことをはじめ、無許可の増改築や残置物の放置、不適切な入居者管理、そして多額の家賃滞納の放置など、これまでの市政において適正な事務執行がなされてこなかった事実は、市民の皆様からの信頼を根底から揺るがすものであり、深くお詫び申し上げます。

    ​私は、この長年の市政において続いてきた「負の連鎖」を今こそ断ち切らなければならないという強い思いを持っております。事実解明に向けた透明性と客観性を確保するため、地方自治法に基づき、市長の権限によって市監査委員への監査要求を行うことを決定いたしました。この監査を通じて、過去の経緯や不適正な事務執行の状況を徹底的に洗い出し、旧態依然とした組織文化をきっぱりと改めてまいります。

    ​また、この改革は過去の過ちを正すだけではありません。かつての不適切な事務処理によるしわ寄せを受けながらも、今この瞬間、現場で改善に努めている職員たちが、自信を持って職務を全うできる環境を整えることも私の責務です。明確な法的根拠に基づいた適正な管理体制を早急に再構築し、職員が安心して働ける組織へと再生させます。

    ​行政活動の根本である「法律による行政」という原点に立ち返り、公平・公正な体制を築くことで、市営住宅を市民の皆様のセーフティネットとして本来の姿に戻してまいります。私自身が先頭に立ち、職員と思いをひとつにして、安心して暮らせる地域コミュニティの形成に全力を尽くす覚悟ですので、市民の皆様には、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

    令和8年4月1日 新規採用職員辞令交付式にかかる市長訓示

    新規採用職員の皆さん、入庁おめでとうございます。今日から皆さんは、伊賀市の未来を共に切り拓いていく大切な「仲間」となりました。皆さんの瑞々しい感性と、今日という日を迎えた決意を心から歓迎します。

    さて、今日から皆さんは「公務員」となります。この言葉に、どこか硬く、型通りのイメージを抱いているかもしれません。しかし、私が皆さんに求めているのは、単に前例を踏襲し、形式的な事務をこなすことではありません。一番大切にしてほしいのは、市民の皆さんとの「対話」から始まる「参加と協働」です。

    行政の仕事の本質は、立派な建物や効率的なシステムを造ることだけではありません。その根底にあるのは、市民一人ひとりの日々の暮らしであり、その方のかけがえのない人生そのものです。

    まずは現場や地域に出向いて、市民の声に直接耳を傾けてください。そこには、制度の隙間で悩む声や、未来への願いが溢れて、これこそが変革のきっかけになります。「行政が決めたことだから」と上から目線で押し付けるのではなく、市民が主役となり、共に手を携える形を創り上げていく。

    時には、意見が食い違うこともあるでしょう。しかし、行政と市民がけんかしているような状態ではいい街づくりはできません。そこで対立して終わるのではなく、粘り強く話し合い、想いを分かち合う。市民の皆さんとの間にいくつもの「共感」を生み出すプロセスこそが、民主主義の土台であり、伊賀市職員が誇るべきプロフェッショナリズムであると私は信じています。

    そして、皆さんに特に深く刻んでおいてほしいことがあります。

    私たちが職務に就く際に誓う「憲法を擁護し、遵守する義務」の真意がどこにあるかということです。

    憲法とは市民が守るべきルールではなく、権力を持つ側である私たち自身が、市民に対して「あなたたちの権利と尊厳を、何があっても守り抜く」と誓った、最も重い「約束」であることにその本質があります。

    皆さんが窓口で一枚の書類を受け取るとき、市民の皆さんに対して様々な判断に迫られるとき、その向こう側には、市民の「自分らしく、幸せに生きたい」という権利があることを忘れないでください。「規則通りだから」と無機質に、通り一遍に処理するのではなく、一人ひとりの尊厳を守るために、この規則の運用にどう生かすべきだろうかと日々考え続けることが大切です。

    3月31日までの皆さんは、憲法に「守られる存在」でした。しかし本日4月1日からは、憲法によって「市民を守る存在」へと大きく変わったということをどうか理解してください。この視点を持つことで、事務的な対応は、血の通った温かみのある「寄り添う行政」へと変貌し、公共が本来果たすべき、社会の中で弱い立場の人を助け、「誰一人取り残さない」という使命につながるはずです。

    今、私たちが向き合っている社会は、正解のない複雑で困難な課題に直面しています。だからこそ、私は「多様性のある組織」こそが最大の強みであると考えています。同じ属性や価値観を持つ人ばかりの集団では、新しい変化に対応することはできません。性別、年齢、国籍、障がいの有無、様々なセクシャリティなど、異なる背景、異なる個性を持つ皆さんが、それぞれの視点で意見を出し合い、尊重し合う。虹色のような、その多様性こそが、伊賀市の持続可能な未来のために重要な原動力となります。だからこそ誰もがいきいきと、安心して自分らしく働ける「インクルーシブな組織」を、皆さんと共に築いていきたいのです。

    私たちの伊賀市は、深い歴史のある城下町と自然豊かな農山村地域が共生する、数多くの魅力と多様性に満ちた誇り高きまちです。「まち」と「むら」が共に輝くこの素晴らしい舞台で、子どもも大人も学び、成長を続けられる伊賀市を創るため、皆さんのしなやかな発想を存分に発揮してください。

    私自身、市長に就任してまだ一年半。皆さんに「ついてこい」と命じるリーダーではなく、市政と市民つなぎ、皆さんと共に悩み、共に考え、共に現場を歩む「伴走者」でありたいと願っています。壁にぶつかったときは一人で抱え込まず、私や先輩、そしてかけがえのない同期の仲間を頼ってください。

    職場の中に通い合う「対話」を深め、温かみのある組織を、そして市民の皆さんと共に素晴らしい伊賀市を、今日ここから一緒に作っていきましょう。

    皆さんのこれからの活躍を心から期待し、歓迎の挨拶といたします。

    市長コメントについて

    このページに掲載の市長コメントは、公共性が高い事柄について市長が市民の皆様へ 特にお伝えしたいメッセージを掲載し、コメントは政治的中立性を十分意識しながら発信しているものです。 よって、市として個別のお問い合わせについての回答は差し控えさせていただきます。 お寄せいただいたご意見は、市長が確認したうえで、今後の参考とさせていただきます。