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あしあと

    文化芸術振興の取り組み

    • [公開日:2024年1月16日]
    • [更新日:2024年1月16日]
    • ID:9247

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    伊賀市の文化芸術の特性

     伊賀市の四方を囲む伊賀盆地は、大阪湾に流れ込む淀川の源流域であるとともに、現在の琵琶湖のもととなった古琵琶湖が生まれた土地であり、関西文化の母なる湖 琵琶湖誕生の地です。史跡上野城跡の南側には城下町としての街並みが残り、京都・奈良と伊勢を結ぶ大和街道・伊賀街道・初瀬街道など、古来より交通の要衝として、特に江戸時代には城下町や宿場町として栄えてきました。その地理的・歴史的背景から、京・大和文化の影響を強く受けつつも独自の文化を醸成し、文化芸術活動のさまざまな分野で、優れた人材と作品が生み出されてきました。文学や絵画、書などさまざまな分野で多くの偉大な文化人、芸術家が生涯を、またはそのひと時を過ごしています。
     古くは、南北朝時代から室町時代にかけて能を大成した観阿弥の生誕地といわれており、毎年秋には上野城を背景に薪能を開催しています。また、伊賀は松尾芭蕉の生誕地であり、幼い子どもから大人まで「芭蕉さん」と呼び親しみながら、その遺徳を偲び偉業を顕彰してきました。
     400年以上受け継がれている上野天神祭のダンジリ行事は、「山、鉾、屋台行事」のひとつとして2016(平成28)年11月にはユネスコ無形文化遺産に登録されました。また、2017(平成29)年12月には「伊賀上野城下町の文化的景観」が、日本イコモス国内委員会の「日本の20世紀遺産20選」に選ばれました。
     他にも重要文化財を含むさまざまな文化財を有し、国指定伝統的工芸品の伊賀焼や、伊賀くみひもなどの伝統産業とつながるもの、日本遺産に認定された伊賀流忍者、国内有数の高石垣を誇る伊賀上野城など、観光とつながる資源が豊富にあります。


    伊賀市文化振興条例

     伊賀市では、2019(令和元)年度に伊賀市文化振興条例を制定しました。その中で、基本目標として、
     1.誰もが鑑賞・創造に参加できるための文化権の保障
     2.各主体の連携によるまちづくりの推進
     3.文化・歴史を生かした地域の魅力向上による郷土愛の醸成
     4.各分野の施策との有機的な連携による一体的な文化芸術振興
    を掲げ、それを具現化する文化芸術振興計画の策定、文化振興審議会の設置などを規定しています。

    伊賀市文化振興ビジョン

     2017(平成29)年6月に改正された文化芸術基本法では、「地方公共団体はその地域の特性に応じた施策を策定し、及び実施する責務を有する」とされ、また「文化芸術推進基本計画を参酌して、その地方の実情に即した文化芸術の推進に関する計画を定めるよう努めるものとする」とされています。
     これを受け、2019(令和元)年度に、今後伊賀市がめざす文化芸術の振興に関する理念と施策の方向性を明確にし、効果的な文化振興の指針として策定したのが伊賀市文化振興ビジョンです。
     ビジョンでは、伊賀市がめざす姿として、『「不易流行」が育む心豊かなひ・まち』を基本理念とし、概ね10年を目途に取り組む7つの基本方針等をまとめました。また、文化振興を担う市民、地域、行政など、各主体の役割についても定めています。

    伊賀市文化振興プラン

     伊賀市文化振興条例ならびに伊賀市文化振興ビジョンに基づき、2021(令和3)年度から2025(令和7)年度までの5カ年を計画期間とした、伊賀市文化振興プラン前期実行計画を策定しました。

     プランでは、「ひとを育む」(市民文化政策)と「まちを育む」(都市文化政策)の2つの視点を持ちながら、教育・福祉・医療・多文化共生・観光など他分野との連携によって施策を推進するという視点を重視しています。

     また、ビジョンに掲げる7つの基本方針を進めるため、各2つに細分化した「施策の方向」を決めるとともに3つのプロジェクトとして向かうべき姿を設定し、実現することで、文化振興を円滑に進めていけるとしています。さらに「誰が(誰と)何をどのように取り組むべきか」を図表化して、取り組みの主体を明らかにしました。

    伊賀市文化振興審議会

     伊賀市文化振興審議会は、伊賀市における文化芸術に関する施策の推進を図るための附属機関です。その委員は、文化芸術などの分野に関して優れた知識、経験を有する専門家や市内の文化芸術団体・公共団体の代表者、公募市民などによって構成されています。
     審議会では次のことについて調査審議します。
     1.文化芸術振興計画の策定等に関すること
     2.文化芸術振興計画の目標の達成度及び効果に関すること
     3.その他文化芸術の振興に関すること

    取り組みを実りあるものにするために

     それぞれの立場での取り組みの成果や課題を共有することで、互いの理解を深め合い、協力や連携を推進することで効果を高めあう「伊賀流文化の創造」を目指します。

    ★各種団体の意見交換の場を設けます

     文化芸術に対する市民・地域・事業者と行政、公益文化団体による意見交換会を定例化し、相互の取り組みに理解を深めるとともに、協力・連携・協働について話し合います。

    意見交換会(令和5年7月28日開催)

    ★文化情報の共有と積極的な発信

     事業の告知や参加者募集など、各主体で情報発信に努めるほか、市のホームページに文化芸術振興のためのコーナーを開設し、広く市民等の意見を集約するともに、広報活動の共有化によって連携を深めます。


    ★事業カードで成果や課題を共有します

     市内で行われる各種の文化芸術活動を把握し、その成果や課題を見渡して改善するための資料として、市において取り組みの名前や内容、目的などを記載する「事業カード」(略称)を作成します。このカードは誰もが記載・活用できるようにし、回収したカードの記載内容を参考にして、行政や公益文化団体の取り組みに反映します。

    (お願い)事業カードを提出してください!

     みなさんが普段の文化芸術活動の中で知ってほしいこと、困っていること、他の人の力になれることなどを同じように取り組む人たちで共有し、活動の充実や見直しにつなげたいと考えています。カードに活動の内容、これまでの開催状況、うまくいっているところ、不安に思うところなどを記入し、下記窓口までご提出ください。

    担当窓口(提出先)

    伊賀市役所企画振興部文化振興課 

       伊賀市上野丸之内117-13(芭蕉翁記念館)  電話0595-22-9621

       メールbunka@city.iga.lg.jp

    (お願い)文化に関する情報・意見をお寄せください!

     市民、行政、文化団体等が連携・協力して取り組んでいくため、皆さんの文化に対する思いや課題、提案などのご意見をお寄せください。

     「みんなの文化 情報・意見フォーム」(別ウインドウで開く)