平成21年度の当初予算の状況

平成21年度に市が実施するいろいろな施策や事業の予算が決まりました。
一般的な施策を進めるための「一般会計予算」は、387億7,408万円で、国民健康保険事業など12の「特別会計予算」の合計は、219億1,755万円、病院・水道事業をおこなう「企業会計予算」の合計は、85億4,897万円、島ヶ原・大山田の「財産区特別会計予算」の合計は、3,784万円で、これらを合わせた伊賀市の予算総額は692億7,844万円です。 

平成21年度予算書・予算概要書

わが国の経済は、厳しい財政状況であるため、本市の財政にも大きな影響が及んでいます。それにより、今年度の市税収入は、大きく落ち込むことが想定されています。また、合併に伴い増えた職員の人件費、少子高齢化により増え続けると想定される扶助費、公共施設の維持管理経費など、義務的経費の割合は増え、財政構造はさらに硬直化が進んでいます。
このように依然厳しい財政状況のなか、身の丈にあった財政運営に向け限られた財源を最大限に効果的、有効的活用を図るため、平成21年度予算編成については、平成18年度に導入された事務事業評価に基づき、総合計画（実施計画）と整合性を図り事務事業の全てにおいて見直しました。
予算編成方法においても、平成19年度から採用している「予算配分方式」を引き続き採用し、より市民のみなさまに近く精度の高い情報を有している各部局が主体となり事業の方向性などを判断し、予算要求を行うこととしました。
今年度の伊賀市の一般会計予算総額は、387億7,408万円で、平成20年度と比較して34億740万円減額し、伸び率は8.1％減となっています。

市が建設事業等のために借入れた市債の残高は平成21年度末には574億円になる見込みです。これは元金56億円を償還するのに対し、合併特例事業を中心に42億円を借入れるため、市債残高が14億円の減となります。本年度は、41億5千万円の借入れに対して償還額が65億8千万円であるため、20年度に比べ、24億3千万円の減少となります。今後も償還と借入のバランスを考慮した健全な運営を行っていかなければなりません。
市民一人あたりの市債残高は約57万円になります。

市の貯金である基金は、各事業を行うにあたり財源が不足しているため、約8億9千万円を取り崩す予定です。また、財政調整基金等へ約3億7千万円を積立てるため、平成21年度末基金の残高は約78億円となる見込みです。
市民一人あたりの基金残高は約8万円になります。