平成19年度の当初予算の状況

平成19年度に市が実施するいろいろな施策や事業の予算が決まりました。
一般的な施策を進めるための「一般会計予算」は、418億8,395万4千円で、国民健康保険事業など11の「特別会計予算」の合計は、313億3,475万9千円、病院・水道事業をおこなう「企業会計予算」の合計は、75億4,715万7千円、島ヶ原・大山田の「財産区特別会計予算」の合計は、3,544万2千円で、これらを合わせた伊賀市の予算総額は808億131万2千円となりました。
平成19年度予算書・予算概要書

わが国の経済は、消費、投資、外需のバランスのとれた景気回復を続けてきているとされ、地方財政においては法人所得の増加、税源移譲、定率減税の廃止等の税制改正によって、地方税は増加の見込にあります。しかし、高齢化による社会保障関係経費の増加や公共投資による公債費の増加などから、財政構造はさらに硬直化が進んでいます。
このように依然厳しい財政状況のなか、身の丈にあった財政運営に向け限られた財源を最大限に効果的、有効的活用を図るため、平成19年度予算編成については、平成18年度に導入された事務事業評価に基づき、総合計画（実施計画）と整合性を図り事務事業の全てにおいて見直しました。
予算編成方法においても、各部局に一般財源を配分する「予算配分方式」を新たに採用し、より市民のみなさまに近く精度の高い情報を有している各部局が主体となり事業の方向性などを判断し、自らの権限と責任において予算要求を行うこととしました。
その結果、伊賀市の一般会計予算総額は、418億8,395万4千円で、平成19年度と比較して26億8,688万3千円減額し、伸び率は6.0％減となっています。

市が建設事業等のために借入れた市債の残高は平成18年度末には592億円になる見込です。これは49億円を償還するのに対し、合併特例事業を中心に86億円を借入れるため、市債残高が37億円の増となります。本年度は、56億円の借入れに対して償還額が53億円であるため、18年度に比べ、3億円の増加となります。今後も償還と借入のバランスを考慮した健全な運営を行っていかなければなりません。
市民一人あたりの市債残高は約58万円になります。

市の貯金である基金は、各事業を行うにあたり財源が不足しているため、約16億2千万円を取り崩す予定です。また、伊賀市振興基金や財政調整基金等へ約10億円を積立てるため、19年度末基金の残高は約67億円となる見込です。
市民一人あたりの基金残高は約6万5,000円になります。